―THANK YOU―
思い出にしたくないから
一人、目を閉じた。
瞼の向こうのあの夜に、貴方の温もりを感じて。
傷つけあった昨日も
支えあった一昨日も
いつの間にか電話するたび涙声が多くなっていた。
どうしてかしら。
幸せなのに、胸の奥が痛いのは。
泣いただけじゃない鈍い頭痛…
心が壊れそう。
こんなに こんなに好きだったのに
こんなに こんなに愛しているのに
どうしてこの想いは届かなかったの?
どうしてすれ違っていたの?
しあわせになりたい。ただそれだけのこと。
どうしてそれが、叶わなかったの?
ただ愛してた。
ただ傍にいたかった。
ただ愛して欲しかった。
ただ一人にしないで欲しかった。
ただ貴方と二人幸せになりたかった。
二人過ごした時間がすべて嘘になっても
私は貴方の傍にいたい。
「まだ好き」なんて、反則だわ。
枯れたはずの涙が、零れてしまう。
最後のワガママを聞いてくれるかしら?
もう一度私と、一緒にいて欲しい。
長い時間でなくてもいいから、貴方の声を聞かせて?
最後に一つだけ伝えたい言葉…
心から、ありがとう。