―Solitude―



月を見上げながら
機械(でんわ)越しの報告会
中止になってから 今日で
もう 何日目かしら

貴方を愛してから
一人で泣く事 覚えたわ
たまに鳴り響くコールにも
笑って出られるように


口をついて出た言葉は―Solitude―
涙なんて流したくは ないのに


繋がりが切れた音が耳の奥に
貼り付いて拭えない
会えない分だけ愛しいけれど
言えないワガママ 心の奥で
そっと 握りつぶした


いつもはするべき事
わざと先延ばしにして
忙しさのせいにして
忘れようとしていた

たまには一度もかけずに
ずっと待ってみたりして
でも一度も震えない空気
笑うしかないわね


口ずさむ歌の答えは―Solitude―
普通に愛するだけ なのに


あの夜と同じ月が 今も
私を見守っている
気付けない分だけ切ないけれど
甘え方を忘れた 大人のように
涙を隠したの


遠い空に向かって 一人呟いてみたの
「貴方ニ淋シイ思イヲサセテハイナイカシラ…」


繋がりが切れた音が耳の奥に
貼り付いて拭えない
会えない分だけ愛しいけれど
言えないワガママ 心の奥で
そっと 握りつぶした

そっと 涙隠した